TZR250 KUSHITANIスペシャル‼


 今回常連のお客さんから、熊谷のクシタニに展示車両として置いてあったクシタニカラーリングのTZR250の整備を依頼されました。

話によると、7年もの間動かしていない、もちろんエンジンもかけてないという事ですが、乗れるようにしてほしいとのこと。

点検項目としては、タンクの錆、プラグから火花がでるか、ブレーキの引きずりはないか、キャブレターの状態や、ワイヤー類の動き。

タンクはやはり、錆がたくさん発生していたので、業者に頼み錆取りを依頼。

プラグからは火が出ていたので大丈夫。ブレーキの引きずりもありません。しかし、タイヤやグリップなどの消耗品は年月が経っているので、交換した方がいいでしょう。

スルットルが動かないので、ワイヤーの固着も考えられましたが、キャブのスロットルボディーが外側にくっついているだけでしたので、ワイヤーそのものは大丈夫そうです。





さて、まずタンクの錆を確認したので、タンクを取り外し業者へ送ります。

アンダーカウルなども外し、プラグの火花を確認。火はしっかり出ています。









そして、キャブレターをOHします。先ほども書いたように、キャブレターのスロットルボディーはくっ付いていて、それを無理やりとるのは破損の原因になってしまうため、エンジンコンディショナーで張り付いてる汚れを取り除きます。










キャブレターを分解してみると、冷却水が通る道が水の腐食により完全に閉じてしまっていたため、通るようにきれいに清掃します。

その他、フロートチャンバーのパッキン、フロートバルブは交換。メインジェットとパイロットジェットも腐食があったため念のため交換をします。

メインジェットやパイロットジェットの通路もしっかりと掃除をして、組み付けていきます。

次回は、タンクの錆取りができるのを待って、エンジン始動をしてそちらの方を点検していきます。




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